熱海・瑞雲郷

つつじ山は、かつては雑草の生えた斜面でしたが、救世会館の用地造りの残土を盛り上げ、今日の形に仕上げられたものです。昭和27年(1952年)4月に完成。琳派の芸術を愛された明主様の芸術感覚から発想されています。


様々な色や品種の花を咲かせるつつじ山に沿って水晶殿まで歩きながら撮影しました。色とりどりのつつじや水晶殿からの景色をお楽しみください。


草木が萌え出ずる三月。瑞雲郷では陽光に照らされて冬ごもりから目覚めた虫が動き出し、カンヒザクラやツバキが咲き、鳥が飛び交いあちこちで鳴き声が響きます。弥生の聖地は、命の息吹に満ちています。


昨年紅葉した平安郷の中を歩く動画をアップしたところ、大変好評をいただきました。
この度、熱海瑞雲郷の梅園を散策しながら撮影をしました。コロナ対策でなかなか聖地参拝もままならない状況ではありますが、青空の下で咲き誇る紅白の梅を映像でぜひお楽しみください。


昭和26年(1951年)春、完成した瑞雲郷の梅園は、小山の重なる起伏の面白さと、また古木ぞろいの風雅な趣にその特色があります。それはまさに、明主様がこよなく愛された尾形光琳の「紅白梅図屏風」の感覚を、造形の世界に移したものにほかなりません。
梅園の造営に先立って梅の購入が始まったころ、明主様は植木職人に、

「花梅は匂いが弱いから、実のなる木で古木を植えるように」

と指示をされました。そこで職人は樹齢100年以上の古木をあちこち探して歩きました。ここに植えられた360本のうち、一部は大磯の三井邸から、残りは小田原市郊外の下曽我の梅畑から入手されました。樹木の吟味に時をかけたことから、根回し、運搬、植え込みまで、四年もの月日がかかっています。


新年あけましておめでとうございます。皆様にとって本年がさらに幸多きものとなりますようお祈り申し上げます。
新年祭並立教記念祭の中継で流した熱海瑞雲郷の初日の出の映像です。どうぞお楽しみください。


教祖明主様は自らの腹中に光の玉を宿していることや、ペンネームを「白光生」とつけられたり、また当時のマスコミから「おひかりさん」と呼ばれていたことなどから、自他共に光を体現される存在といえます。

瑞雲郷を照らす太陽の光は、明主様の御光によって聖地が包まれていることを感じさせます。映像の中では、聖地に降り注ぐ光の中で、参拝に向かう一信徒の歩みを表現するなかで、聖地に込められた明主様の愛と、それを求める信徒の尊い誠をお伝えできればと思い制作させていただきました。

BGMとして使用している「東方光讃歌」は、明主様の御歌をもとにしたボーカル曲で、かつて奉納芸能「金龍の舞」と「光輪の舞」のエンディング用に作られたものです。歌詞には、次の明主様の御歌が繰り返されています。
 瑞雲のたなびく空に輝き出づる東方光かも
 東方の光は東方 日の本の国より出づる定めなりけり

御教え「東方の光」では、東方の光とは明主様に対する予言であることを明言されていることからも分かるように、この御歌二首は明主様のことが歌われていると捉えることができます。
明主様を讃える「東方光讃歌」をBGMとして用いることは、明主様の誕生を祝う御生誕祭の聖地ビデオとして大変ふさわしいと考えました。

コロナ禍や様々な事情で聖地に参拝することが困難な日本や海外の信徒の皆様にとって、少しでも聖地と明主様へ思いがつながるものとなることを願っています。


秋の気配が少しずつ感じられるようになる9月は、お彼岸の季節です。この時期は、熱海瑞雲郷の藤棚下で紅白の彼岸花が風に揺れています。
夜空には美しい月が浮かび、優しい光を放ち、相模灘や初島を明るく照らします。


熱海は花火大会で知られる観光地です。市内を一望できる瑞雲郷からは、少し距離はありますが、花火がよく見えます。
夜空に浮かび上がる花火は、鮮やかで力強く、また咲いてはすぐに散っていく切なさも持ち合わせ、老若男女の心を掴み続けています。
瑞雲郷の夏は、蝉の声の中でヤマユリやアベリア、サルスベリなどの花が揺れ、花火大会の夜には、迫力のある花が次々と咲き乱れます。水晶殿から眺める花火は、街の夜景と相まって弾ける宝石のような美しさです。そんな夏の一日をどうぞお楽しみください(なお映像には熱海市内から撮影したものも含まれています)。


6月から7月の熱海瑞雲郷は、雨の日が多くなります。雨は聖地を濡らし、流れを生み、せせらぎとなり、川となり、海へ流れていきます。また空気中にも水蒸気として存在し、太陽の光を受けて七色の虹が生じます。空に浮かぶ雲も水から生まれています。瑞雲郷の水が生む美しさと神秘さをぜひご鑑賞ください。


明主様は、昭和6年6月15日千葉県鋸山で霊界の夜昼転換の啓示を受けられ、その4年後の昭和10年に大日本観音会(後の世界救世教)を立教されました。病貧争に苦しむ多くの人々を幸せの道に誘われるとともに、箱根、熱海、京都に地上天国の模型の建設を進められました。特に熱海瑞雲郷は、救世(メシヤ)会館や水晶殿、稲妻階段、梅園、つつじ山など大規模な建設が行われ、今もなお、信徒を始め、多くの人々の安らぎを与えています。


熱海瑞雲郷のつつじ山を中心に春の花の彩を映像に収めました。3000本以上の可憐な花々が咲き誇る美しさをお楽しみください(2020年春撮影)。